12-18歳

部活動期 - 本格的なスポーツと成長期の両立

第二次成長期と部活動が重なるこの時期は、身体が大きく変化する中で 高強度のトレーニングを行うため、特に怪我のリスクが高まります。 適切な管理とケアで、健全な成長とスポーツパフォーマンスの向上を両立させましょう。

この時期特有の課題

急激な身体成長

身長・体重の急増に筋力が追いつかない

影響: 怪我のリスク増加

ホルモンバランス

成長ホルモンの影響で骨端線が弱い

影響: 成長痛や疲労骨折

競技特化

部活動での同一動作の反復

影響: オーバーユースによる障害

頻発するスポーツ障害

前十字靭帯損傷

リスク:

多い競技:バスケ、サッカー、バレー

予防法:ジャンプ・着地動作の改善

野球肘・野球肩

リスク:

多い競技:野球、テニス、バドミントン

予防法:投球数制限、フォーム指導

腰椎分離症

リスク:

多い競技:陸上、体操、サッカー

予防法:体幹トレーニング

シンスプリント

リスク:

多い競技:陸上、バスケ、サッカー

予防法:適切な休養とストレッチ

トレーニング管理

成長期の身体に配慮したトレーニング計画が、 将来のスポーツキャリアを左右します。

段階的負荷

急激な練習量増加を避け、徐々に強度を上げる

クロストレーニング

異なる運動を組み合わせて偏りを防ぐ

栄養管理

成長期に必要な栄養素をバランスよく摂取

十分な睡眠

成長ホルモン分泌のため8時間以上の睡眠

週間トレーニング例

月・水・金競技練習(2-3時間)
火・木補強トレーニング(1時間)
試合または実戦練習
完全休養

※個人差があるため、専門家と相談して調整してください

栄養と回復

栄養摂取

  • • タンパク質: 体重×1.5-2g/日
  • • カルシウム: 800-1000mg/日
  • • 鉄分: 男子12mg、女子15mg/日
  • • ビタミンD: 適度な日光浴

睡眠

  • • 最低8時間の睡眠確保
  • • 22-2時のゴールデンタイム
  • • 就寝前のスマホ制限
  • • 規則正しい生活リズム

ケア方法

  • • アイシング(練習後15分)
  • • ストレッチ(毎日20分)
  • • マッサージ・入浴
  • • 定期的な健康チェック

メンタルケアの重要性

プレッシャーとの向き合い方

部活動での競争、進路選択、成績への期待など、 多くのプレッシャーがかかる時期です。

  • • 完璧を求めすぎない
  • • 失敗を成長の機会と捉える
  • • チームメイトとの対話を大切に
  • • 必要に応じて大人に相談

バーンアウト予防

燃え尽き症候群を防ぐため、 適度な息抜きと目標設定が重要です。

  • • スポーツ以外の趣味を持つ
  • • 短期・長期の目標を設定
  • • 定期的なオフシーズン
  • • 家族との時間を大切に

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